ライフハック心理学

心理ハック

025 あなたが「勉強しない」理由

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図の通りです。

勉強することによって得られるもの → 不確実

勉強することによって失うもの → 確定的

勉強しないことによって得られるもの → 確定的

勉強しないことによって失うもの → 不確実

この条件下で「勉強しない」という選択肢を選ぶのは、とても合理的に見えるはずです。「勉強しない他人」を見るときにこういう考えの人がいたらそれは批判するかもしれません。

しかし「自分が今まさに勉強する」という瞬間に直面したら、上図のような選択に直面し、「あとで」となって何ら不思議はありません。

「勉強」のところに「仕事」を入れても「歯医者への予約」を入れても同じことです。治療の痛みは確実ですが虫歯になる可能性については「かもしれない」からです。

経済心理学のプロスペクト理論によるグラフを描けば、事態はこれよりやや悪いことが見えてきますが、そんなものを紹介されてもうれしい人は少ないでしょう。

冒頭の表だけからうつことのできる対策は「勉強する(歯医者、仕事)ことで得るものをもっと確実に見つけること」と「勉強しない(歯医者に行かない、仕事しない)ことで失うしなうものをもっと確実に見える化すること」でしょう。

それすら難しいということであれば、「勉強」(歯医者、仕事)を何か「利益を確定させる地道な作業」ととらえず、「ハイリスク・ハイリターンなギャンブル」と考えてみることです。私自身は特に「勉強」についてしばしばそれでうまくいっています。