心理ハック
オデュッセウスの仕組み化
オデュッセウスの帰路の際、彼は歌を聞いて楽しみたいと思い、船員には蝋で耳栓をさせ、自身をマストに縛り付け決して解かないよう船員に命じた。
歌が聞こえると、オデュッセウスはセイレーンのもとへ行こうと暴れたが、船員はますます強く彼を縛った。
船が遠ざかり歌が聞こえなくなると、落ち着いたオデュッセウスは初めて船員に耳栓を外すよう命じた。
・・・現在でもある時期になるとセイレーンの歌声が聞こえ、船員がその声を聞いた船は沈没すると言われる。
脱線の誘惑に引きずり込まれないようにするには、記憶力と意志力を頼りにしてはいけない。
オデュッセウスの神話は有名だが、この話は私にとって教訓に満ちている。オデュッセウスほど意志力と賢明さを備えている人でも、誘惑には弱い。人魚の歌声を聞いて海にドボンと行ってしまう。
だからマストに我が身を縛り付ける。船員には耳栓をさせるという徹底ぶりなのだ。
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篠塚 充
シーアンドアール研究所 2012-01-26 |
献本ありがとうございます。
この本はまず「ハック」ではない。「全部入り」の本に近い。どちらかと言えば読みやすいマニュアルと言ったところだ。
この本だとまず外観を目にしたら買うのに躊躇してしまいそうだ。それほど充実している。いったい何の本だろう、という人はそもそもこのタイトルの意味では分からないかもしれない。
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脳内ランプ
先日、シゴタノ!の大橋さんと話しこんでいたとき、クリップボードをコピーした直後というのは、妙に緊張する、という話が出た。また妙なことを言い出したぞ、と思ったが、とても面白い話だった。
クリップボードにコピーしたということは、それをどこか他のところに貼り付けたいと思った、ということだ。
コピーして、貼り付ける。この行程はもちろんごく短い間のことだから、たいていそれほど意識的に行われる作業ではない。コピーした直後に、「●●のことをクリップボードにコピーしたから、後でどこそこへ貼り付ける」などとメモする人はいないだろう。
しかし、もしもあなたがごくごく短い事柄しか覚えておけない、障害を持っていたら、どうだろう? 2秒以内であれば間違いなくペーストできるとしても、3秒以上経つと、どこに何をペーストすればいいのかを忘れるとしたら、どうだろう?
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たちさんのアドバイスにしたがってブログを書いてみる!
昨日、第3回No Second Lifeセミナー開催!! テーマは「楽しく続けるブログ!最初の一歩」にお邪魔してきた。もちろん有名ブロガーがブログについて語るのだから、色々勉強になったわけで、新たに得た知識を応用してブログを書いてみる。
そもそも私がこのセミナーに参加したのは、たちさんと個人的に親しくさせていただいているからだが、「ブログの書き方、続け方」というテーマに100名のもの人々が参加するという現象自体に興味が湧いた。
いったい人は、なぜその話を聞きに行くのか。もちろんブログを書いている人、書きたいと思っている人たちはたくさんいるのだが、日曜日の夕方に3時間もかけて「ブログの続け方」を知りたいという人がそんなにいるものだろうか。
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モチベーションに頼る危険
ずっと「やる気」に関する考察を続けてきた感覚を持っているのですが、調べれば調べるほど「やる気で作業を進める」ということには無理があるのだと思うようになりました。このエントリはシリーズになるかもしれません。
コンテクストは先送りになりやすい
私は「コンテクスト」(@)というのは、
・複数のプロジェクトにまたがったタスクが入り乱れているリスト
と、認識しています。この定義だけでも、本来それはそれぞれのプロジェクトに返してあげた方がいい、と思いますが、現実にはそうもいきません。
例えば大きなタスクが受信トレイに入ってきてしまいます。物書きであれば「ゲラ」がメールでやってくるのは普通です。もちろんゲラは例えば「クラウド時代のタスク管理の技術」というプロジェクトのタスクです。
「クラウド時代のタスク管理の技術」 → □ゲラ
という形であるのが自然ですが、メールからはいってくるとなると
受信トレイチェック → □ゲラ
と見えてしまっているのが現実です。このように「受信トレイ」は「@受信トレイ」であり、コンテクストですが、コンテクストリストを処理する(ゼロにする)という作業は、気が乗らないものなのです。数が増えてくるとなおさらです。
それでもコンテクストの処理に急にモチベーションが高まるタイミングというものがあります。それは人によって違うのですが、要するに「一念発起した」ときです。
動物は「危機が迫る」と急にやる気になる
人によって違う理由は、いつ「危機だ!」と感じるかが人によって違うからです。もちろん家が燃えているとなれば誰だって「危機だ!」と感じるでしょうが、受信トレイの件数が「あふれている」程度では人によっては「危機だ!」などと思いません。
しかし1000件近く受信トレイに未処理メールがたまっていて、そのせいで大事な人からのメールを「見落とした!」というようなとき、「これはいかん!」と思っていきなりメールの整理をはじめる。
危機とはすなわち適応できない環境であり、いわゆる「太古の昔」からこの傾向はずっと続いています。やる気に満ちあふれている人を見たとき、私達が何とはなしに不安な気持ちになるのは、当人が「適応できない環境に取り囲まれている!」と感じているからなのです。
適応できない環境に接しているとき私達は何らかの意味で動機づけられます。
・環境を改造する
・環境から逃げる
・環境と闘う
・環境に適応しようと我慢する
ある意味でやる気が出ないというのはいいことなのです。それは環境に適応しているということだからです。受信トレイが500件でも、それに適応しているということはあり得ます。
こう考えてみると「コンテクストに対してやる気になる」というのはあまりいい状態ではないと思われます。それはだいたいかなり不快な状態であるか、神経過敏(強迫症めいている)なのです。「トイレの掃除」はプロジェクトというよりはコンテクストですが、「トイレの掃除をしなければ!」と強く動機づけられているということは、大変不快な状態でしょう。
あるいは一日中トイレの掃除をしていないと気が済まないという場合。こちらは心理的なアンバランスを感じさせます。もちろん「やる気」は高いはずですが。
コンテクストの「ケア」にはしたがって、やる気がなくても手がけられる、改善できるというのがよいと思います。「家事」はだいたいコンテクストの連続ですから「モチベーションが高まらないと家事をする気がしない」人は、プロになるか、自炊も掃除もたまにしかやらなくなるでしょう。
以上は全て、プロジェクトの話ではありません。プロジェクトに手がけるには多少とも「やる気」が要りようになります。やはりこの話はエントリを改めます。
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