心理ハック
「習慣化」が難しい理由
何に関しても飽き性で習慣化するのが大の苦手。正直なところ習慣を作ることを諦めていた時期もありました。
このように言われることはよくあります。とは言え習慣というのはすでにあるのです。あなたの日々行っていることは習慣の集合です。「習慣を作ることを諦めていた」と書かれていますが、それもまたすでに作られていた習慣のせいです。
「習慣はすでにある」から新しい行動の習慣化は難しい
食事をしたり、お風呂に入ったり、歯を磨いたり、通勤したり。いろいろなことを繰り返して私たちは生きています。
一度でも記録をとるとわかるのですが、生活の大半はルーチンです。ルーチンからルーチンへと行動を切り替えながら毎日をすごしているわけです。
しかしどの習慣も最初から習慣だったわけではありません。習慣は強化されて習慣になります。行動心理学的に言えば、報酬があるから行動が習慣化するのです。何かいいことがあるから特定の行動を繰り返しているわけです。
しかも1日は24時間ですし体力にも限界がありますから、今あるすべての習慣は他の行動を淘汰してきた、いわば「習慣の勝ち抜き組」です。そんな「勝ち抜き組」がひしめく1日の中に、新参者がふらっと入ってきても生き残れる理由がありません。これといった「報酬」がないのならなおさらです。
新しい行動の習慣化は、以上を踏まえて行う必要があるわけです。新習慣を作ることはほぼ最適化された一日への割り込みなのですから、十分に検討して適切な時間帯に組み込み、強い報酬をともなわせ、半自動化しなければ失敗に終わります。そこまでやっても必ず成功するとは限らないほど難しいのです。
ファーストタスクとする
そこでどうするかという話になりますが「ファーストタスク」にします。私の例で言えば「タスクシュートの唯一の例外」として朝一番に追い出します。シャワーを浴びて髪を乾かしたらタスクシュートを見る前に取りかかることこそ「ファーストタスク」です。
この時間に自分のいちばんやりたいことをやれれば理想的でしょう。