ライフハック心理学

心理ハック

044 成果を出したければ記録は正確に取る

 デジタル体重計を持ってない人は、この機会にぜひ買おう。
 高価な機種でなくてもいいし、特にオススメがあるわけでもない。できれば100グラム単位、理想は50グラム単位の体重計がいい。
 毎朝、これで体重を計って前日の食事レコーディングと見比べたら、自分の体がどんなに正直か思い知ることになる。(p33)

これしかないのです。タスクシュートで「1分単位」の時間を割り出すことも、家計簿を「1円単位」であわせることも、目的はすべて一緒です。

現実は正直なものです。そうしたから、そうなる。因果律は脳内幻想のように考えられる部分もありますが、マクロな世界には原因と結果の法則はたしかに働いているように思えます。

食べるから、体重は増え、お金を使うから貯金が減り、時間を使っているから時間が足りなくなるのです。

ただ、記録しないとこの辺がよくわからなくなります。けっこう食べてもたいして体重が増えていないように思えたり、あまりお金を使ってないのにいつの間にか貯金がなくなっていたり、「今日一日何をしてたんだっけ?」と言うことになりがちです。

記憶が混乱しているのです。

ものを考えるうちにも膨大な時間が飛んでいきますし、「一瞬で済ませた」と思ったことにも15分くらいはかけているものです。

行動を変えて結果を出そうと思うなら、第1歩が記録を取ることです。それも例外なく、精密に。

書籍原稿を書くのは大切な仕事だから時間を見積もらないとか、家計簿は100円単位で記録するとか、コーヒーはカロリーが少ないから記録しないなどとやっていると、因果律が見えなくなります。そうすると、「行動を変えてみても、結果はたいして変わらない」という間違った思い込みにはまって、モチベーションを一瞬で失ってしまいます。

記録する内容に例外を設けたり、雑に記録するというのはよくありません。そうすると現に起きている現実が見えなくなってしまうからです。