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GTDってなんなのでしょう? —心理学的に考えてみた Clip to Evernote

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このブログでも書いたとおり、Lifehacking.jp GTD セミナー: iPhone とモレスキンで GTD システム作りに参加してきました。

そこで学んだこと、考えたことを、エントリとしてとりまとめておきます。

「現状を変えたい」から「受信箱」

堀さんがセミナーでおっしゃったことは多岐にわたりますが、まず大事だと感じられたのは、次のことでした。

頭の中で「現状に対して変更を加えたい」と考えたら、「頭の外」の信頼できる受信箱に入れる

このことは、GTDを知っている人ならみんな知ってそうなことですが、「気になることがあったら、何もかも紙に書き出す」という表現と比べると、堀さんの方がずっと輪郭がはっきりした定義になっていると思います。

部屋が汚いかどうか。整理が行き届いているかどうか。そうした表現より「現状に不満があるかどうか?」と言った方が、行動基準が明確になります。

不満はあるのか? イエスか、ノーか?

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目の前の書棚か机を見てください。デスクトップでもいいです。「現状を変えたい」ですか? 変えたいなら、変えるために「受信箱」に何かが入ります。「満足している」のなら、OKです。デスクトップにアイコンがいっぱいあろうとなんだろうと、誰かに何かを言われる筋の話ではありません。好きでそうしているなら、何もしなくていいはずです。

GTDは「DO」のためのシステム


では仮に「不満がある」として、それならすぐに「片付ければいい」のではないか? なんのためにわざわざ「これは何か?」と問いただしたり、「in-box」にいったん放り込んだりするのか? というような疑問を発されて、ライトニング・トークにのぞまれたのがkazumotoさんでした。(大変お疲れ様でした。急に登壇するには難しい人数でした)。

kazumotoさんのおっしゃることはもっともでしたが、GTDとはもともとそのための、つまり「実行するためのシステム」なのだと思います。現代のタスクのトリガーは、「モノ」によらないケースが非常に多く、そのため物理トリガーで行動内容と、その意味を思い出していた時代は、過ぎ去りつつあります。

人はおそらく元々は、何か物理的な「モノ」を目にして、それをきっかけにやるべきことを思い出し、なぜそれをやらなければならないかも思い出していたのでしょう。夜にたき火の残り火を見かけた人は、水を使って消すことを思い出し、消すことの意義は火事を未然に防ぐことだと感じることが、容易だったはずです。

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今は多くの仕事がそうではなくなりつつあります。何も書かずにおいたのでは、「GTDセミナーのためのスライドを作る」などという行動を起こすきっかけも動機も、とても得られません。GTDセミナー。それは物理的な実在とは言い難く、「スライド」もたき火よりはずっとあやふやな存在です。

でも作らなければいけません。作らなければいけないということを、適切なタイミングで思い出す必要があります。なぜ作らなければいけないかも、そのとき思い出さないと、作る気があまりしないでしょう。どのように作らなければいけないかも、そのときに思い出すのが適切でしょう。

プロジェクトがたった1つであるなら、GTDの意味はあまりないわけです。あるいは、やるべきことに対する適切なトリガーがことごとく得られるなら、やはりGTDの意味はあまりないとも言えます。しかし、「何を」「いつ」「どのように」という行為のもつ文脈(コンテクスト)が、5つも6つもあるプロジェクト毎に関わってきたのでは、全部を覚えておくことなどとても無理です。

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そして結局、何かを忘れます。やるべきことは忘れなくても、タスクの目的を忘れるかもしれませんし、完了要件への注意がおろそかになるかもしれませんし、やろうという気持ちを忘れてしまうかもしれません。そのとき先送りが起こります。

だから、行動を実行に移す前にしておくべきことを怠っていると、実行時になってはたと手が止まる。そうなることのないように、事前に可能な限りの準備行動を終えておくべきなのです。GTDはそれを可能にするシステムです。あの有名なフロー図は、想定される準備行動を網羅的に図式化したものと、私は理解しています。

kazumotoさんの「この図にはDoがここしかない!」と指摘されたのは、再認する価値のあるもので、非常にいい発言だったと思います。

長くなりましたので、「意味」や「コンテクスト」などの話は翌日以後に送りますが、Lifehacking.jpGTDセミナーは、想像以上のものでした。私もタスクシュート方式をさらに扱いやすく改善していこうと、意を強くしました。

なお、セミナーの様子をもっと全般的にお知りになりたい方は、次のエントリを参考にしてください。非常に丁寧にレポートされていて、まるで場の雰囲気まで再現されたようです。

参考ブログ


・「Lifehacking.jp GTD セミナー: iPhone とモレスキンで GTD システム作り」 参加レポート #gtdhacks
http://meigen.ko2ko2.net/2010/07/0736.html

・【レポート】2010年7月17日「Lifehacking.jp GTD セミナー: iPhone とモレスキンで GTD システム作り」に参加してきました
http://happy-montblanc.com/blog/?p=1524