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ただ1つのツールと心中するべし!

  • 2010年02月28日 (日)
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シゴタノ!の大橋悦夫さんは多才な人ですが、私には一つの才能が印象づけられています。当意即妙な言葉をひねり出す才能です。

2月6日のセミナーで、大橋さんは、「とにかく1つのツールと心中することです」と話しました。「気になることをすべて1つのToDoリストに収集しなさい」と言うのに比べて、やっぱり印象に残ります。こういう言葉がとっさに出てくることの多い人なのです。

しかし何だって、「1つ」なのか? 人の頭は「7つ」くらいのことをどうにか処理できるのではないか。3つに絞れと言うのならともかく、ツールを「1つ」とは「マルチタスクが苦手」とはいえあんまりではないかでしょうか?

ここが大変興味深いところだと思うのですが、若干手間がかかろうと何だろうと、「記入先は1つ」になっているかどうかは、とても重要です。そうなっていないと、断片的なメモ書きなどは、紛失してしまうのです。というよりも、探す気にならないのです。

タスクとメモ。あなたはふだん、どこに書き付けていますか? 付箋ですか? MOLESKINEですか? RTMですか? Evernote ですか? スティッキーですか? Googleカレンダーですか?

どこでもかまいませんが、「とにかく探すとしたらあそこだ!」というものは1つに定めておかなくてはいけません。私の場合それはToodledo です。タスクでなければ、Evernote です。つまり、毎日Toodledoをみていれば、やることは全部分かるのです。それ以外の「メモ」はEvernote です。他を探す必要はないのです。

なぜ「1つ」か?


厳密に言うと、どうして「1つ」以上のことを意識的に処理するのがこうも難しいのか、よく分かっていません。認知心理学ではいろんな説明がされています。「注意のリソース」もその1つで、有力な説明ですが、誰もがこの説明に納得しているわけではありません。高名な認知心理学者であるナイサーは、「注意のリソース」という考え方にかなり懐疑的です。

ばっさりと説明するのなら、次のようになるでしょう。だいたいこれでいいと思いますが、「無意識」という言葉で逃げているところもあります。ただいずれにせよ、「1つ」と「心中」しない限り、タスクとメモの問題はいろんなところで足を引っ張ります。

 たしかに歩きながらガムを噛んだり、運転しながら同乗者と話したりはできる。だが、それは基本をなす行動(歩く、運転する)の経験を大いに積んで、ほとんど無意識にできるようになったあとのことであり、たいていの人間は日常の活動を無意識にできるように練習したりはしない。

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