ライフハック心理学

心理ハック

メタ記憶 – 「書き出すと頭がスッキリする」理由について

  • 2009年10月29日 (木)
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最近この件について言及したり考えたりする機会が増えてきました。少々まとめておきたいと思います。

佐々木正悟×堀E正岳 ライフハック・トーク第9回「記憶を脳の外に出せば効率が上がる」でとりあげたテーマですが、「気になっていることを紙に書き出す」「すべて洗い出す」というライフハックは、GTDでもおなじみで、基本中の基本と言っていいほどのものです。

とりあえずはあすなろブログでも、「メタ記憶の解放」という解釈をあててあります。それでいいと思いますが、メタ記憶が解放されると、「頭が空っぽになってスッキリした気がする」のはなぜか。これを言い換えると、一切を書き出して、とりあえず頭が空になったら、私たちの頭は何に注意を向けるでしょう。

私はあすなろブログでは、次のように書きましたが、これは体験的な内観から得た結論です。fMRIなどを使って「スッキリした頭」をのぞき見たわけではないのです。

解放されているのは、メタ記憶です。私たちがGTDやその他の仕事術において、「洗いざらい書き出してみよう」という時に、ただしりとりをやるみたいに、単語を列挙していくわけではありません。

「やらなくてはいけないもの」「準備しなくてはいけないもの」などを、連想的に思い出していくはずです。その時、頭では記憶をただたんに想起しているのではなく、操作しているはずです。

たとえば、何の記録手段もないお風呂場などで、この作業をやると、不安になることがあります。この場合の不安は、メタ記憶的な働きによって引き起こされる感情です。「これで全部じゃないかもしれない」というのは、記憶についての記憶。すなわちメタ記憶です。

マインドマップなどを描きながら、仕事を「鳥瞰的に」整理しているとよく思うことですが、こういうことをしないと混乱してしまう私は、結局、大局的な視点をワンレベル下げる必要があるようです。メタ記憶は記憶に。記憶は記録に。

そうすることで、鳥瞰的な風景を、局地的な図式にして扱うことができます。逆に考えていくとこれはどことなく、構造化して注意力を節約したとしても、すぐに認知資源の限界に達してしまうということも考えさせます。

▼参考

メタ記憶―記憶のモニタリングとコントロール
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