心理ハック
行動を起こすまでと、行動を起こした結果を手に入れるまで

- 2009年09月08日 (火)
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ある目的のために、行動を起こすということは、容易なことではありません。これはみなさんご存じの通りですが、なぜ容易ではないかというと、
・自分ができる行動
・ある行動が引き起こしうる結果
この二つの「行動」の間には大きなギャップがあるからです。少なくともそういうことが少なくありません。
たとえば、私が1日に手を入れて書くことのできるブログには、「最大でもこの程度」という限界があります。
それに対して、「理想のブログ」を作り上げるために、必要な行動はもっとずっと大変です。
両者の間の隔たりは、行動を起こすことそのものの足かせとなります。社会心理学では前者を自己効力感、後者を結果期待といいますが、その二つには隔たりがあるために、人はなかなか行動に移せないのです。
よく「とりあえず、結果を考えず行動せよ」というアドバイスがされますが、これは自己効力感を重視した考え方です。一方で、やる気を出すには、ゴールを明確にすることが重要だ、というアドバイスもされますが、これは結果期待を重視しています。双方にケアされたアドバイスが少ないのは、どちらをも成立させるのが困難だからです。
先日の「お金に対する考え方」のテストは、お金を使うという消費行動と、消費行動によって社会的な自己イメージを高めるという結果とを、どのくらい結びつけているかをチェックするテストでした。
両者を強く結びつけ、かつ、それによる自己効力感を強力に実感できる人は、点数が高くなります。ただ、文化的背景がアメリカと大きく異なる日本では、そういう人は少ないでしょう。
それよりも、自分に可能な消費行動自体が大きくは見積もれず、したがって、たとえ消費行動によって社会的イメージを高められると感じていても、両者が結局結びつかないという人は、ほどほどの得点に収まります。これは日本において、女性に多いかもしれませんが、ブランドを極めることから自己を出発させたいが、現実にはそれほどのお金はないし、またそういうお金の使い方に対する文化的な価値観も気になる、といったところでしょうか。
最後に、そもそも消費行動では、社会的な自己イメージが高くならない、という人は、両者がいかなる意味でも結びつかないため、消費行動の自己効力感自体があまり感じられません。もちろん得点は低くなります。しかしそういう人でも、昨日のような設問ではなく、たとえば高性能の自動車やパソコンを買うことで、「自分が有能化された」感触は得られるかもしれません。この場合には、消費行動が自己効力感を引き起こすでしょう。
話を戻します。
ブログを書くなど、何らかの行動から自己効力感が得られないとすれば、それは、ブログを書くという行為それ自体が難しくなっているか、ブログを書いても、その行動による成果が、理想のイメージからかけ離れて慎ましいものにとどまっているか、そのいずれかなのです。両方をともに調節していかなければ、その段階を脱するのは難しいでしょう。それはブログ以外のすべてのことに当てはまります。
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