心理ハック
272 未来を予測せず誰かに聞くべし

幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学
ダニエル・ギルバート 熊谷 淳子 
すでにこのブログで紹介したこの本は、たった1つのハックを説明するために、丸々一冊が書かれた本です。
そのたった1つのハックとは、
「今、体験している人」に体験の是非を問え
というものです。
どういうことかといいますと、たとえば私たちは想像をしたり計算をしたりして、将来何かを勝ったり食べたりする判断の材料とします。
たとえば町中に新しいピザ屋さんができたとして、その店構え、値段、メニューを見て、おいしそうかどうかを推し量り、ピザを食べるかどうかを決めるでしょう。
究極的な目的は、おいしいピザを食べて幸せになれるかどうかを、前もって知ることです。素人くさいピザに大金を払ったのでは、不幸が待っています。しかし、初めて入る店に、はたしてお金をはたく価値があるのかどうかは、結局どうやって決めるのでしょう。
これがピザならばどうということはないですが、不動産、自動車、株券となれば、当然「事前の予測」の持つ意味は重大になります。重大になりますが、冒頭であげた心理学者、ダニエル・ギルバートはいいます。人間の、自分の幸せに関する事前予測は、相当宛にならない。
もしこれが本当で、私たちの事前予測が宛にならないとすれば、私たちは自分の未来のために、どうしたらいいのでしょうか?
そこで冒頭のハックというわけです。ダニエル・ギルバートによれば、自分で未来予測をしてはダメで、事の是非は体験者に問えというのです。その方がずっと信頼できると。
つまり町に新しくできたピザ屋さんにはいるべきかどうかは、そのピザ屋さんでピザを食べている人に、直接尋ねるべきだというわけです。「今ピザ食べているけど、どう?幸せ?」と。
ただこれにはいくらか問題もあって、さらには注意点もあります。それらについては、また次回以降にお話しいたしましょう。








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