心理ハック
今日だけでも一度も挫折しない方法を考える

ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフといえば、知る人ぞ知るオカルティックな「導師」で、この種の人にはあまり関わりたくないという人が多いと思いますが、この人の言葉とされているものの中には興味深いものがいくつもあります。
「ピアノの鍵盤には、黒鍵がないところがある(ミとファ、シとドの間のこと)が、人間にもそういう「弱いところ」があって、そこにさしかかると挫けてしまったり成長が止まったりする」という意味のことを言ったというのですが、私はこれをよく記憶しています。
この言葉、よく考えてみると無根拠な比喩を並べているだけですが、それはともかく、「手当をしないと挫けてしまうポイント」というのは、至る所で顔を出す問題です。仕掛けのまずいドミノ倒しなどのように。
タスクシュートの紹介をすると必ずされる質問に、「やることを全部出し切っておいても、時間が増えるわけでも、1つのタスクが片付くわけでもない」というものがあります。その通りです。これを実行すれば1日が26時間に伸びて、疲れは増えないとでも言うのなら、世界中に広まっているでしょう。
しかし、やるべきことを一切書き出さないままどんどん取りかかってしまう人に対して、私の大きなアドバンテージがあります。「挫けそうなポイント」を事前に把握することによって、1日の全タスクを最後までやり抜く戦略を検討できるのです。
むろん戦略通りに行かないこともしばしばありますが、毎日戦略を練って、立て直すという習慣をつけていれば、いやでもこのことについては達者になっていきます。(「ロボット」が発達する。「ロボット」はものすごく有能になるのです。)
私はいまでは、タスクシュート方式で仕事をして、3年が経っています。事前に組み立てるのにかかる時間とか、事前に自分とした約束を守ることの苦痛だとか、2時間のセクションに「2時間2分」のタスクを詰め込むとどうなるかについて、実は議論の余地などありません。
こうなってみて、毎日の約70のタスク(アクション)には必ず見るべきポイント、手当をすべきポイントがあることがわかります。それらは常に「無意識ではやりきれない行動」であり、「長時間の実行処理能力を要求する行動」なのです。他の行動を無意識にやっているというわけではありません。たとえば朝食を無意識に食べてしまっているわけではありませんが、無意識に行ってしまうことがあり得る行動は楽だということです。
つまり、「ロボット」が発達していない行動を長い時間とろうとするなら、そこに必ず手当が必要になるのです。手当をしなければ先送りされるか、見積もり時間を大幅超過する可能性が高いと言えます。また、そこから先のタスクが犠牲になる恐れがあります。
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