ライフハック心理学

心理ハック

惨事に巻き込まれたときの人間心理

「防災の日」が近づいてきています。先日も強い地震が何度か発生しましたが、人は大きな災害を体験したとき、どんな心理状態になるのでしょうか?

これは、いわゆる「古くて新しい問題」です。「災害時の心理研究」もたびたび行われています。

今日は、あなたの「災害発生時の人間心理に関する知識」を計るテストを用意してみました。

「災害発生時の人間心理」テストへと進む

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傷つかないための6つのカギ

以下のリストは、1冊の書籍からの引用になります。タイトルはコンパクトに「傷つかないための」としましたが、「決して傷つかない」とか「人間関係のストレスをゼロにする」などということは、そうそうできるものではないのです。

私はこの問題に個人的にも強い興味を抱いてきました。私が紹介するマインドハックの一翼には、明らかに「他人からの心理攻撃」を最小限度にとどめたいという欲求があります。その方法論には徐々に自信を持ちつつありますが、だからといって「人間関係ストレスゼロ」を達成できたわけではありません。

他人からの攻撃に傷つかないこと、傷ついた心を回復させることを目的としてみたとき、これから紹介する「6つのカギ」と本書『傷つかない技術』は、はっきり言って実行が難しく、表現もいささか抽象的です。「6つのカギ」のうち1つでもものにできれば、おそらくは十分でしょう。

それでも私は本書を高く見積もっています。この本に書かれているとおり、この問題は簡単ではないのです。問題をわざわざ難しくしているのではないのです。もともと難しい問題なのです。でなければ、「人間関係のストレス」と言っただけで、じつに多くの人が即座に何を言っているかを理解する、などということにはならないはずです。

類書はいくらもあります。中にはかなり役立つ本もあります。今後はそういった本も紹介していきます。しかし、本書より易しい類書は、読むには適していますが、この問題への効能という点で考えた場合、不十分であることが少なくありません。もともと気丈な人が読んで役に立つだけでは十分ではなく、感じやすい人にこそ力を与えなければならないはずです。『傷つかない技術』は一見取っつきにくいのですが、よく読むと、問題の奥深くまで切り込んでいることが分かるはずです。

それでは、いかが6つのカギです。解説は引用ではなく私のつけたものです。

第一に、自分に向けられた批判に対して効果的に対処しなければならない理由を明確にすること

これは本書中、私が考えるに最重要の方法論です。ほとんどの場合、これはできていません。できないからこそ、「引きずる」のです。「自分に向けられた批判に対して効果的に対処しなければならない理由を明確にする」というのは、とても難しいことです。これが簡単にできる、という人は、対人関係で傷つくことがほとんどないでしょう。

とても人が良く、受け身な女性をイメージしてみてください。あなたの勝手なイメージでけっこうです。そうした女性には、「自分に向けられた批判に対して効果的に対処しなければならない理由を明確にする」ことがたいへん難しいとわかるでしょう。別に男性でもけっこうですが、今のところはまだなお、こうしたことができにくい性別としては、女性のほうが多いと考えられます。

「自分に向けられた批判に対して効果的に対処しなければならない理由をあいまいにする」人は、男女いずれであれ、対人関係に敏感で、立ち直るまでに時間を要する人です。この理由があまりにも明らかになったとき、批判に効果的に対処しなければならなくなるからです。でなければただの言葉遊びでしかないでしょう。

第二に、当面している事態の重大さを瞬時に判断できるようになること

瞬時にはできません。本書の著者とてできないのではないか、と私は疑っています。

この項目は具体的には簡単な話です。誰かに批判されたとして、その批判を重く受け止めるべきか、それとも無視するべきか、ということにすぎないのです。

この項目をやりやすく単純化するなら、たとえばこんなことが考えられます。ある人の批判を、100%無視したとして、つまり聞かなかったものとしたとき、起こりうる最悪の結果とは何かを、紙に書き出してみること。これを手早くやれるようになればなるほど、実は対人関係のダメージを、より少なくできるのです。

第三に、超然として批判に動じない態度を身につけること

これもムリでしょう。これができれば、この問題は大半、解決済みです。

しかしこの態度をとる方向に向けて、努力を傾けてみることは、意味のあることです。人はわざと作った表情に、自分の感情が影響されると、心理学者がよく指摘しています。ムリにでも笑えば、多少は気持ちが上向きますし、怒鳴られても平然としていれば、目に見えて落ち込むよりは、効果的な反撃になり得ます。

ポイントは、動転しないことです。そして、自分の意見をすぐに口に出さないこと。このテクニックを繰り返し学習すれば、簡単に他人にコントロールされなくなります。

第四に、批判に反応する際、心をコントロールする術を身につけ、自分自身との対話を自分が意図した方向に沿って進むようにすること

これも非常に難しい。3つめのカギと同様、これができれば「傷つかない」ことになります。

普段から私たちは、落ち込んだときには落ち込んだらしい「内的対話」を繰り広げます。心の中ではかなり消耗戦的な、ネガティブスパイラルにはまっていきます。そもそも落ち込んでいるのですから、そうなって当たり前なのです。

これを、意図的に上昇気流に乗せられるのであれば、そもそも「傷ついて困る」人などこの世からいなくなるでしょう。したがって、このアドバイスの通りに実行するのはムリがあるものの、

・ネガティブな自己対話をやめようとすることはできること
・ネガティブな自己対話をやめることには意味があること

をいつも認識するようにすれば、効果が上がってきます。それが、「自分自身との対話を自分が意図した方向に沿って進むようにすること」の一歩になるでしょう。

第五に、自分のパーソナリティをコントロールできるようになること

これについては、本を読む必要があります。そもそも「パーソナリティをコントロールする」という言葉の意味するところ自体、あまりにもわかりにくいのです。

この「カギ」によって本書の著者がすすめているのが「認知行動療法」なのですが、少なくとも著者はそれ以前に、「パーソナリティ」を破壊されないことを強調しています。それはここで簡潔にまとめられるような話ではなく、本当にそれが必要になったならば、それなりの時間をかけて取り組むことが求められます。

第六に、自分を傷つける批判に対処するため、どんな行動をとることができるか学ぶこと

この第6番目の「カギ」は、意味はかなり分かりやすいものです。多くの人は実のところ、最初からこれを目指してしまいます。しかし私は、本書の著者がそうしたように、これを最後に回すべきだと思います。

批判に対処するために行動を起こすことは、一見至極まっとうで、前向きな対応策ですが、危険でもあります。エネルギーを二重三重に費やすばかりか、批判者の主張を結局認めることにもなるからです。つまり、「自分は正しくないことをしでかしたのであり、それを行いによって正さなくてはならない」ということになりかねないのです。

著者はそれを求めてはいないのですが、「批判に対処するために行動を起こす」と、結局これを選んだことになりがちなのです。1度や2度ならまだしも、慢性的にこれを繰り返していると、本当に燃え尽きてしまいます。そこまで行くと「心の傷」程度では済まなくなります。ですから、上記6項目中、最後に検討すべき手段です。

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勝野憲昭

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「他人の目を気にする」とはどういう意味か?

今週の月曜日にアップした「他人志向性テスト」は、もともと「対人志向性」という研究にもとづいたものです。非常に強く興味を持ったという人へ、以下にURLを挙げておきますが、学術論文(英語)です。

Development of a Scale of Interpersonal Orientation
http://eric.ed.gov/ERICWebPortal/custom/portlets/recordDetails/detailmini.jsp?_nfpb=true&_&ERICExtSearch_SearchValue_0=ED192237&ERICExtSearch_SearchType_0=no&accno=ED192237

ネタバレになってしまいますが、月曜日の「他人志向性テスト」では「はい」は全て「他人志向的であること」を意味します。読んですぐそれと分かる設問が多いものの、一見したところでは、少々わかりにくい設問もあったでしょう。

このテストスコアが高かった人は、他人をとても意識しています。人の輪の中で、挙動、言動、所作などあらゆる行動をとる際に、他人のことが意識に入ってしまうので、社会的な不安にさらされやすく、批判にも当然敏感です。

設問2 盗品かもしれないと思えるものは絶対に買わない

などに、そうした態度を計る設問があります。「他人の目」とは、自らの心の中にあるものなのです。人間の心は、高度な社会性を帯びているため、「他者イメージ」なくして構成されません。したがって私たちは、多かれ少なかれ、「常に他人の目と共に生きている」のです。ただしその「目のイメージ」が強い人と弱い人がいます。それがとりもなおさず、「他人志向性」の強弱となって現れるのです。

「他人」は「常に」私たちの動向を「見て」います。自分の心の中のイメージなのですから、当然です。信仰心の強い人であれば、その「他人」は「神」になるかもしれません。これはフロイトが「スーパーエゴ」の概念を発明して以来、心理学的にはむしろ自然に認められます。

「私は他人の目など気にしない」と表明している人は、「強弁している」のかもしれないし、「事実を述べている」のかもしれません。前者であれば、「他人志向性は強いのだが、そのストレスから脱却したい」という意味であり、後者であれば、「私の中の他人の目がぼんやりしているせいで、私はよく無礼を働くが、許容してくれ」という意味かもしれません。

また、「他人の目が心の中にあるということは、ある程度は必要なことだろう」と述べる人もいます。これは社会的モラルの必要性について述べているのであって、その視点をとる限り「ある程度」必要だというのはいうまでもありません。

ただ、「他人の目」が心の中にみじんもない、ということは、人間においてはそもそもあり得ないことで、適切に機能すれば社会的モラルのために有益ですが、不適切に機能した場合、「心の中の他人の目」が、人をして犯罪に向かわせる可能性も、あわせて意識する必要があります。

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「記憶を外部化すること」の心理学的な意味

Lifehacking.jpの堀さんとは、少なくとも週に1度、「ライフハックトーク」のために突っ込んだ会話を交わすのですが、今週は『記憶HACKS』のこともあって、記憶に話題が及びました。

心理学で「記憶」と言えば、「技術の記憶」とか「感覚記憶」のようなものも含むのですが、ビジネスの世界でいう記憶はおおかた「言語化しやすい記憶」に集中します。具体的にいうと

夕方5時から打ち合わせのために堀さんと有楽町のスタバで待ち合わせ

といったように、言葉で記述できる記憶になります。この、言葉で記述できる記憶は、よく2つに分けられます。次の通りです。

・短期記憶
・長期記憶

両者を厳密に区別するのは、本当は難しいのですが、イメージとして私はよく、トランプの神経衰弱を持ち出します。ゲーム中、どこに何のカードがあったかについて、あんなに真剣に覚えておくのに、ゲームが終わったら、その記憶はたちまち消失します。子供の頃、神経衰弱をやってご両親と遊んだ記憶はありますか? スペードのエースはどこにあったか、覚えていますか?

人間の脳は、とてもすばらしいのです。どんなに真剣に覚えておこうと思ったものでも、覚えておく意味がなくなれば、忘れます。これが、重要度と関係なく、何でもかんでも覚えているようでは、神経衰弱で遊んだカードの位置を全部記憶しているような、異常と判断せざるを得ないことになるのです。西暦999年9月9日が何曜日かといったことに答えられるのは、決してうらやむべき状態ではないわけです。

しかし、時に人は、西暦999年9月9日が何曜日かといったことに答えられる人を、うらやましがってしまう。なぜなら人間の脳は、長い進化の過程を経て、記憶の重要度を決めているのですが、残念ながらその判断基準が、常に適切とは言えません。英熟語を覚えることは、生存上それほど有意義だったわけではなく、意識的に苦労しなければ、自然と記憶には残らないのです。

こうした事情のために、私たち現代人は、どの短期記憶をあえて残しておくかについて、3つの戦略を使い分けるようになったのです。

長期記憶、暗記、メモ

この図において、「暗記の対象」(たとえば九九や元素記号表)も、「メモ」も、「長期記憶」の一種と考えてもいいのですが、少し細かく考えてみると、「長期記憶」は一般的には「自然淘汰」の結果に似ています。「保存するに値すると脳が判断したこと」(ショック、繰り返し、関係性の深いこと)が「長期記憶」として残るのです。

一方で、生存をこととする生物としての脳は、必ずしも重視しないけれど、人間社会で生きるには「長期記憶化した方がいいこと」もあります。英熟語などはその最たるものでしょう。no more thanが私の父の生存に、何らかの役に立った形跡はほとんどありませんが、父はいまだに覚えています。かつて覚えようとしたからです。こうして、「自然淘汰」では残らなかったはずの「長期記憶」が、「暗記」というやり方で可能になっています。人間の脳の大きな特徴でしょう。

さらにこの「暗記」の大きな特徴として、「正確さ」があります。私が4歳の頃、父方の実家に井戸があったことを覚えているのですが、その形状に関する記憶は、鮮明なわりに正確であるとは言えません。記憶内容は、思い出すたびに変化し、ゆがんでしまいます。エピソード記憶にはその傾向が強いとされます。いずれにせよ、3×4=12ほど、正確に保存されているとは思えません。暗記して覚えるべきはこのように、暗記する価値が社会的にほぼ明らかであり、やるからには正確を旨とし、しかしその量は厳しく制限されるべきなのです。

その結果、「メモ」というものの必要性が生じます。「自然淘汰」に任せては不正確だし、時に不便。しかし「暗記」は量的に制限される。それでも、「正確」に「覚えておきたいこと」はいくつか発生せざるを得ない。たとえば人との約束事など。

ならば、「記憶」としてとどめようとするより、「記憶を外部化」して「補完」しようということになるわけです。私が『記憶HACKS』で紹介したITツール群は、この発想の延長線上にあります。

ユビキタス・キャプチャの可能性

そして、堀さんが「こだわっている」という「ユビキタス・キャプチャ」は、とくに「自然淘汰」を補完する試みとみることもできます。やっていることは基本的に「メモ」なのですが、「できる限りなんでもメモする」ところが、普通の意味の「メモ」とは違います。なぜ、「できる限りなんでもメモする」のでしょう?

短期記憶が長期記憶化するかしないかは、脳に任せておく限り、脳が「重要である」と判断するかどうかによります。脳が「重要だ」と判断した内容が、「長期記憶化」されるのです。実は普通の意味での「メモ」もこれと同じです。「忘れてはいけない大切なことだ」と思うことを「メモする」のです。このメモの仕方は、確実性を高くしているだけで、基本的に「自然淘汰」と変わりません。私の脳が「重要だ」と思うから残す「長期記憶」と、私が「大事だ」と思うから残す「メモ」は、けっこう重なり合っているはずだからです。

しかし、堀さんの言う「ユビキタス・キャプチャ」は少し違います。「重要かどうかの判断は差し控えて、メモする」のです。その結果、「脳が重要でないと判断したが、その後重要だということが判明した」ことまで、拾うことが可能になります。そういう意味で「ユビキタス・キャプチャ」というライフハックは、意識的なありようを超えた結果を期待できる方法論、ということになるのです。

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Toodledoで日付が変わった後のタスクの取り扱い

私は「1日1箱」という考え方でタスクを処理しているのですが、残念ながら、「1日の箱」に入っているタスクが1日を乗り越えていってしまうことがよくあります。

その理由はもちろん様々で、買いものに時間がかかったり、妻とのおしゃべりに興じていたり、テレビ視聴時間が長引いたりするからです。そもそも、「1日」に入りきっていないこと(つまり日付が変わること)が、午前中から前提になってしまっていることもあります。

いささか面倒なことに、Toodledoでは、「日付ベース」でタスク時間を見積もってしまっているため、日付をまたぐと、「翌日分」だったはずのタスクが入り込んできてしまいます。そうすると、何が「今日の分」だったか分からなくなり、「1日1箱」の考え方からしても、とても困ったことになります。

この解決策は実は簡単で、「昨日の分」のタスクのうち「未処理分」を抽出すればいいだけです。Toodledoではこういうことが簡単にやれるところがいいのです。

私は「昨日」という検索結果を保存して、タブとしています。抽出条件は、次の通りです。

この問題は、シゴタノ!のタスクシュートでもあるはずだったのですが、以下の通りあっさり解決されています。

当然、その日にやり終えることができずにやむを得ず翌日以降に先送りするタスクが出てきます。また、予定外のタスクを途中に挿入する事態も発生します。

順番としては、予定外の新たなタスクを追加し、その時間分だけ既存のタスクを後日に送ります。この現実を上記のタスクリストで表すためには日付が足りません。

そして、1つの表に過去(記録)と未来(予定)と現在(今日のタスクリスト)を共存させることになるため、以下の要件を満たす必要があります。

 1.本日のタスク群が一番上に来ること
 2.未来のタスク群は本日のタスク群の直後に来ること
 3.過去のタスクは末尾に来ること

日付順に並び替えをしただけでは降順にしろ昇順にしろ上記の並びは実現できません。

そこで、記号を活用します。
http://cyblog.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=183

ちょっと余談になりますが、シゴタノ!の中でも私が最初の頃、頻繁に見返していたのがこの記事が書かれた頃、2006年の2月頃です。ここに集中している約30のエントリは、

・タスクシュート
・1日1箱
・マニャーナの法則

のいずれにも深く通じている考え方です。もちろん、「タスクシュート」は基本的にこの設計思想に基づいているので当然ですが、この周辺をよく読むと、どのようにして「考え方」が「ツールの機能」として実装されていくのか、逐一理解が深まるので興味深いのです。

私はこうしたツールを自分では作れていませんし、「リアルタイムロギングメソッド」とまったく同じ発想に基づいて、タスク管理しているわけでもないのですが、発想がよく似ているだけに、非常に理解しやすいのです。時にここを読み返すと、今自分がToodledoでやっていることの意味もよく分かり、計画を立て直すときにも大いに役立ちます。

どんなタスク管理法を実践しているにせよ、こうしたタスク管理の基本概念やイメージを、自分の頭に移してみることができると、細かな知識は補うことができますから、実践するうえでも格段にやりやすくなるはずです。

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