ライフハック心理学

心理ハック

187 心理ハック~心の炎症を消し止める4つの心覚え~

心が傷つく。心がへこむ。
言い得て妙だと言えるような表現を、なかなか見つけられないですが、とにかく苦手な人に、ガツンとやられて、イヤ~な想いをしている人というのは、思いの外たくさんいるものです。

苦手な人から「学ぶ」という姿勢について説かれることは多く、それは理想的なことですが、実際「ガツンとやられて凹んだ」時には、「学ぶ」はさておき「応急措置」が必要になります。

ご自分の日常を振り返れば、誰でもすぐにわかると思うのですが、人は「気分がよくなるために」日々活動を行っています。長々と待たされたあげく、ウィーンと痛い目に遭わされる歯医者さんに行くのですら、結果として歯痛から解放されると思えばこそです。

それどころか、ほんのちょっとした行動、たとえば寒い朝に温かいお茶の缶ジュースを買うとか、お昼休みに少しでも「食べたいメニューを選ぶ」など、気持ちをわずかばかりよくしようと意図して、それができるかできないかは、意外に大切なことです。

そのように、刹那刹那、毎日毎日、毎週毎週、自分の気持ちを良くするために、こんこんと「気持ちよさ」積み上げていく日常の中で、ある日突然電話がかかり、気分をすっかり台無しにされる。このことが、意外と世間一般では重視されていません。

「気にするな」
「そんなことくらいで、いちいち気にしていたら、世間ではとてもやっていけんぞ」

といった具合で、心のかすり傷で済みそうなところを、わざわざ傷口を広げていく人もいるほどです。これが、紙で指先を切ったということであれば、消毒薬とバンソウコで「応急措置」を施すところなのですが…。少なくとも、傷口の上からカッターで傷を増やしておいて、「生きて行くにはこれくらいの痛みに耐えることが必要だから、わざと傷つけてやったんだ」と説諭する人は、警察か病院に連れて行かれるでしょう。

「心の傷」は目に見えないため、「バンドエイド」を自分で這って、「応急措置」を施す必要があります。皮膚と同じで心も、少々の傷で致命傷を負ったりすることはなく、時間が経てばたいていは、自然に治癒します。大事なことは、当然のケアを必要に応じて施し、傷を負ったならむやみに刺激を与えたりしないことです。「バンドエイド」の一例として、次のような4項目は役に立つかもしれません。

・傷つけてきた「敵」に対する「味方」を募集しないよう心がける
「味方」の存在は、心を和らげますが、そのようにして対立構図を作ってしまうと、後々対立を解消する上での障害となりかねません。

・「敵」の長所に目を向ける
相手の会社や同僚への献身を思い出すようにします。もっとも良いのは、あなた自身への献身。これにより、自分の気持ちを鎮めることができます。

・「敵」との接触やイヤな思い出との接触を避ける
たいていの場合「攻撃」を受けるということは、「攻撃」があなたに対して影響を及ぼすからです。「攻撃」の影響を押させることができないのであれば、「攻撃」(する人やその内容)にアクセスしないことです。

・あなた自身の存在意義を知る
他の同僚は、あなたほどは「敵」からの攻撃に感じていないかもしれません。もしもあなたが、あなた自身の積極的な存在意義や、あなたが「感じやすくなっている」原因を知ることができたら、それは重要なことかもしれません。
http://www.psychologytoday.com/articles/index.php?term=pto-20061204-000003&page=2

これは、アメリカの心理学サイトからの紹介です。来週は、「凹むこと」について、別の観点を考えてみます。

  • はてなブックマークに登録
  • このエントリーを含むはてなブックマーク

186 「自分」は見えにくい

今さらな指摘に過ぎませんが、自分自身のことは、やはり気づきにくいものです。

2007年1月19日(金)の日経ビジネスオンライン(NBO)の記事で、私はこう書きました。

自分にとって分かりきった手順を他人に飲み込んでもらうというのは、容易なことではありません。

「自分がやり慣れていること」はなるべく細かく告げる
http://blog.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/115200

このことを改めて感じさせられるのが、「日本語」です。日本人には分かり切った語用法でも、外国人にはなかなか理解しにくいものは、たくさんあります。懇切丁寧に説明したとしても、説明された外国人が誤用するのであれば、それは説明が悪いわけです。つまり、自分では「正しく」使っているのに、「正しい」説明はできていないというわけです。

そういうことを知るためには、フランス・ドルヌの『日本語の森を歩いて』(講談社、2005年)はとてもよい本です。どの章を読んでも、「なるほどなー」と感心させられますが、特に考えさせられたのが、第4章の「先生に本をもらった」でした。

先生に、本をもらった。

これがどうして、フランス人にはわかりにくいのでしょうか?
ごくごくおおざっぱに、私たち日本人の多くは、「に」を便宜上、英語に訳すとすれば、前置詞のtoだろうと思っています。たとえば、

「私は猫「に」リンゴをあげた。」を

I gave an apple to my cat.

と言っておけば、とりあえず意図は伝わるでしょう。

しかし「私は友達「に」ケーキをもらった。」を

I was given an apple “to” my friend.

と言うと、何ともわかりにくくなります。これを訳すなら、「私は友達へのリンゴをもらった」といったところでしょうか? 要するに A to B は、ふつうAからBへと向かいますが、日本語の「に」は違います。

1,友達「に」ケーキをあげた。(ケーキの動きは私から友達へ)。
2,友達「に」ケーキをもらった。(ケーキの動きは友達から私へ)。

どちらも日本語として問題ないと思いますから、「に」を「方向性」という視点で捉えると、わかりにくくなるようです。けれどもこういうことは、外国人に指摘されない限り、なかなか自分がどういう法則のもとで活用しているのか、改めて考えたりはしないものでしょう。

「に」を自分がどのように扱っているか、好奇心が沸いたという方に、『日本語の森を歩いて』をオススメします。

日本語の森を歩いて フランス語から見た日本語学 日本語の森を歩いて フランス語から見た日本語学
F. ドルヌ 小林 康夫

講談社 2005-08-21
売り上げランキング : 103293

Amazonで詳しく見る by G-Tools

  • はてなブックマークに登録
  • このエントリーを含むはてなブックマーク

185 新連載・心理哲学談話-Mental Philosophy Logue-003

「決定論」と「不可知」

先週、先々週の記事について、何名かの読者の方より、コメントやメールを戴きました。どうもありがとうございます。

今後とも、疑問やその他ありましたら、お気軽にお寄せください。
また、お寄せいただいた内容を、直に引用することはありませんが、ご質問の趣旨にお答えするという形で、私の発行するメールマガジンやブログに反映させていただく場合もございます。その点、ご了承ください。

そこで早速なのですが、先週いただいたメールに、次のような趣旨のご質問がありました。

「考えた結果」と「感じた結果」では、「考えた結果」に分があるように思われたといった趣旨が書かれていたが、私には「考えた結果」というのは、「感じた結果」の一部をなしていると思われる。

原文のままではありませんが、このような意味でした。

(続きを読む…)

  • はてなブックマークに登録
  • このエントリーを含むはてなブックマーク

183 小説の中の人間心理~誰が首を絞めるの?~

少年 お父様は謀反人ですって、お母様?
夫人 ええ、そうなのですよ。

少年 でも、 謀反人って、何のこと?
夫人 それはね、誓っておきながら、嘘をつく人のこと。

少年 じゃ、謀反人ってみんな、そうするの?
夫人 ええ、そんなことをする人は、みんな謀反人、そうして最後には縛り首にされるの。

少年 誰が首を締めるの?
夫人 それは、いい人がよ。

少年 それじゃ、嘘をついたり誓ったりする人はばかですね、だって、嘘ついたり誓ったりする人はたくさんいるもの、みんなして、そのいい人をひっぱたいて、縛り首にしてしまえばいいのに。

マクベス マクベス
シェイクスピア

新潮社 1969-08
売り上げランキング : 7771

Amazonで詳しく見る by G-Tools

これは決して、レトリックではないでしょう。この少年のような発想は、実際に世界でみられるはずです。

実際には、この少年が指摘するようには、なかなか話が展開しないものです。というのも、「誓っておきながら、ウソをつく」人は少年の言うとおりたくさんいても、彼らには「協力体制」を組み上げることが難しいからです。

ここには、「囚人のジレンマ」の問題があります。世間に、「誓っておきながらウソをつく」人以上にたくさんの「いい人」がいなくとも、「いい人」がみんな縛り首にならずにすむのには、囚人のジレンマが働いて、ある緊張状態で安定しているからでしょう。

実際、信頼できないような性格の相手と、一時的にでも共同作業をしなければならないとなると、それはきっと大変なものです。「誓っておきながらウソをつく」人の天下がやってこないのは、彼らが「束になる」ことの難しさを物語っているでしょう。

  • はてなブックマークに登録
  • このエントリーを含むはてなブックマーク

182 ツール紹介 『うきうき家計簿』(『ぽた家計簿2 』)

■製品タイトル うきうき家計簿

■URL うきうき家計簿
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/030115/n0301153.html

【参考】ぽた家計簿2
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/070113/n0701131.html?ref=top

■カテゴリ 家計簿ソフト(フリーソフト)

■機能 金銭管理

■ストロング・ポイント By Shogo
・金銭をリアルタイムで把握する習慣ができると、時間管理などについても、管理が進むことの利点がわかるようになる
・それなりに見やすく、合理的な画面
・口座やクレジットカードなども、管理可能(しなくともよい)
・操作はマニュアルを読まなくとも、何とかなる

■アピール・ポイント By ベクター

カラフルで使いやすい家計簿ソフト。豊富な機能を備えながらもシンプルだ。特に、電卓画面で金額を入力できるので非常に見やすく、さらに消費税の入力も簡単。入力した支出の集計が日ごと、月ごとに表示され、支出を細かく確認できるのも気を引き締められてよい。

http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/030115/n0301153.html

  • はてなブックマークに登録
  • このエントリーを含むはてなブックマーク

«次の記事  前の記事»

  • Googleに追加
  • はてなRSSに追加
  • Livedoor RSSに追加
  • My Yahoo!に追加