ライフハック心理学

心理ハック

005 不安心理に対するマインドハック

このエントリは2006年4月3日のエントリをリライトしています。


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仕事というものには不安がつきものです。評価する人がいるうえに、その評価が自分の生活の質に関わりかねいので不安になるのも当然でしょう。

「不安」がまったくない人はめったにいません。不安を全く感じられないというのは、ある種の心理的な機能障害とすら言えます。適度な不安感は Fight or Fly (闘うか逃げるか)の行動を動物がとるために必要な心理的機能とされます。

ただ現代の文明生活はサバンナの動物が直面するようなものではありません。シマウマが「逃げる」とかライオンが「闘う」ような場合とちがって、人間社会の「企画書作成」が「不安」をもたらしたとしても、とるべき行動が複雑すぎます。

結果として、危機不安(闘うか逃げるかする)に対する不安解消の、何万年の背景を持つ動物の戦略に、いまの私たちはうまく乗れません。しばしば問題と不安のところで立ち止まってしまい、どうして良いやらとまどうことになりがちです。そうすると不安が解消されないまま慢性化していくのです。

これは好ましくありません。生理心理学の実験結果では、慢性的な不安心理をネズミに生じさせると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったりします。

そこで不安心理が避けがたく続いてしまったら、それを解消するオプションをたくさん持つべきでしょう。ベストは「企画書作成」をきっちりこなしきることでしょうが、そうはいかないから困るわけで、次善の策としては絶対うまくいくことに時間を費やしてみることでしょう。

不安が発生すると、恋人を求めたくなったり、セックスしたくなったり、テレビゲームに逃避したくなる人がよくあります。ストレス解消のためにそれらを求めるのはいささか非建設的かもしれませんが、エネルギーを消費して、なおかつ自我を傷つけないという意味で理にかなっています。

エネルギーを消費するということは、ちょっとした賭け事なのです。不安になるのは賭に負ける可能性が低くないからです。企画書作成に「絶対の自信」を持つ人はそれで不安になることはありません。

自我が傷つく大きな理由の1つとして、私は「賭に負ける」ということをあげたいと思います。信頼していた恋人の浮気現場を目撃するというのも、賭に負けたということになります。(エネルギーの投入が無駄になるので)。その恋愛に注いでいたエネルギーが大きければ大きいほど、傷は深く大きくなります。

やりこんだテレビゲームをしたり、うまくいっている恋人とのデートで不安な心を紛らわすのは、「勝つに決まっている賭け」をすることで、自我を強化しようという心理的戦略なのです。不安とは結局「不吉な未来予想」を感じ取ると生じるものですから、短時間でも「期待に満ちた未来予想」でいっぱいにしてバランスをとる必要があるわけです。


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