ライフハック心理学

心理ハック

いつか誰かがどこか遠くで、ではなくて Clip to Evernote

新刊ラジオで、拙著をとり上げていただきました! ありがとうございます。
今日もまた、「先送り」にまつわる話をひとつ。

私たち心に思い描く時ならば、すごく荘厳な計画を達成できると思います。そのときのモチベーションはとても簡単に高まり、達成のための労苦はたいてい描ききれません

教会を造る時にも、煉瓦を一つ一つ積まなければいけないという例を、本書の中で出したのは、この感覚をお伝えしたかったからです。煉瓦をひとつずつ積む時の現実感は、壮麗な教会を建造しつつある時のイメージと、モチベーションを高める意味では相容れないのです。

壮麗なイメージが頭に残りつつ、一歩もそれに向かって現実の行動を起こせないというのは、先送りの典型的なパターンのひとつです。足りないのは、現実に知覚されるはずの、苦痛です。イメージの中のゴールは、自分の計画でありながら、「いつか」「誰かが」「どこか」「遠くで」達成する計画なのです。

タスクを「小分け」にして、「ネクストアクション」を明らかにするということは、イメージ中のゴールに近づくために、「今」「私が」「この場で」始めることを決めるということです。それをするとなった時の「苦痛」とはなんでしょう? その苦痛を引き受けられるかどうかを測定し、ダメそうであれば、引き受けられるサイズにまで削減する工夫が、最初に試みるべきライフハックです。

あるいは逆に、苦痛が削減できないなら、マインドの苦痛への耐性を高める工夫が、マインドハックになるでしょう。