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「今やること」を明らかにする仕事術のメリット Clip to Evernote

タスクを管理する仕事術を採用する、大きなメリットの一つが、今やることと、次にやることを、絞り込んでくれることです。常に「一つに絞り込む」とは限りませんが、可能であれば1つに絞るのが理想的です。

人は3つの中から1つを選ぶとき、合理的に判断しなくなる

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非推移的選好」などという言葉を知っているのは、物知りの人か、心理学マニアの人か、そんなところでしょう。しかし、現象としてはよく見られる現象です。

買い物に迷う人が3つの選択肢まで絞り込んだところで、どれを買うか決められなくなったりするとき、この心理現象に見舞われています。

話を簡単にするため、赤いパソコン、青いパソコン、黄色いパソコンがあるとします。

この人にとって、赤と青を比べたときは、赤いパソコンがいいと思えます。
青と黄色を比べたときには、青いパソコンがよく見えます。
それなら、赤と黄色を比べたときには、当然赤いパソコンがよく見えるはずですが、なぜか黄色の方がよく見えてしまいます。

つまり、

赤>青
青>黄色

であるのに、

赤<黄色

となってしまうのです。数学ならあり得ない。しかし、日常生活の中ではこうしたことは起こりうるのです。

たとえば、赤と青を比べているときにはスペックを比較しているのですが、青と黄色を比べるときには値段に目がいってしまって、赤と黄色の時にはデザインの比較になってしまうのかもしれませんね。

2者択一の場合と、複数選択とでは、同じ思考で判断できなくなるのが人間、というわけです。こういうことからすると、タスクをどう片付けるかというときには、どっちにせよ「優先順位」の付け方は合理的ではなく、検討すればするほど自分の判断が不合理に思えてくるでしょう。

できるだけ最初からそんなことはしない方がいいのです。まして、検討するほど先送りにする危険性は高くなるのですから。


  • onomasamori

    なるべく「選択する」という行為がないといいというのは、業務プロセスも同じですね。なるべく「自働的」にプロセスが進むようにする、すなわち、業務フローの分岐を最小限にすることが大切なのですね。
    ただ、選択することを全くなくすことは非現実的なわけで、非常に明確な「選択の基準」があると選択が容易に出来ますね。それが、ビジョンなり、ミッションステートメントなり、価値観というものになるのでしょうね。

  • http://www.mindhacks.jp/ nokiba

    ありがとうございます。
    事実上、選択することを全くなくするということは、まあないと思いますが、選択と決定自体を半自動的にするために、基準を徹底的に明確にするというのは全くその通りですね。

    それでも例外がこぼれてくるでしょうが、その数を少なくすることが、ストレスを減らすことになると思います。

    2010年4月18日14:58 Disqus <>:

  • usukey

    タスクをどう片付けるか?というとき、タスクの優先順位づけをルール化しておく。例えば重要か緊急かなどの軸でね、というのが良く聞く話だと思うのですが、実はその基準そのものを考え始めたりすることで、何だか自分の判断が不合理に思えてくること、なるほどありますね。
    ということは、タスクをどう片付けるか?という問題は、五十音順に片付ける、とかタスクリストの一番上から片付ける?とか、自分の意識・判断が介在しないルール決めをする、いうことになるのでしょうか。だとしたら、そのルール自体がまたしても不合理に思えて、私の場合、なかなか仕事が進まない、結局のところやりたい事、興味のある仕事から進めてしまう気がして堂々巡りとなってしまいます。無駄に考えないようにするにはどうすれば良いのか?佐々木さんはどのようにされているのか、興味深いです。

  • http://www.mindhacks.jp/ nokiba

    わあ、おもしろいですね。エントリのネタにさせてください。

    現状私がやっていることを申し上げますと、優先順位はてきとうです。少なくとも緊急度や重要度による優先順位は、考えておりません。

    自分のタスク管理というか行動管理が、全て時間見積もり方式なので、時間によるセクションわけはしてあります。しかしこれも、24時間で管理すると多くなりすぎて訳がわからなくなるので、便宜的に2時間ずつに区切ってあるだけです。

    もちろん前後依存はありますから、というか前後依存のあるものに関しては、どっちかを前、どっちかを後ろにしますし、朝にとる食事は「朝食」で、昼にとる食事は「昼食」など、開始時刻が決まっているものも、必然的な位置には来ます。

    しかしその他多くのアクションは、気分次第で適当なところに入っています。あえていえば、重そうなタスクはばらけさせる、といったところです。周りを疲れないタスクで囲むとか、そんな風に配置しています。しかしその配置に、必然性はありません。気が乗らなければ、適当にタスクのセクションを入れ替えて取り組んでます。

    五十音順に片付けるというのは、おもしろかったです。今度やってみようかと思いました。

    2010年4月19日23:35 Disqus <>:

  • usukey

    実は、私も佐々木さんの影響を受けてタスクシュートを一時期使ってて、今はtoodledoをタスクシュート風に使ってるところです。でも、朝いちばんに立てたタスクを終わらせることが出来ない日が続きます。その理由を考えていたのですが、佐々木さんのコメントを読みながら、何か別の問題がある気がしてきました。たぶん、私の場合は、一度決めたら、その通りに実行したいという変な頑固さを持っているのです。決めた通りに出来なかったり、一つのタスクに躓くと、それにコダワッテしまい、結局は今日のタスクを終わらせることが出来ないことになります。
    なので、明日からはタスクを各セクションに入れる時に、最初から重そうなタスクをばらけさせる、とか、疲れないタスクで周りを囲むということを考えてみます。あとは、気が乗らないと適当にタスクのセクションを入れ替える、といったような軽やかさを心がけようかなと思いました。

  • http://www.mindhacks.jp/ nokiba

    タスクシュートをお使いいただいているのですね。ありがとうございます!

    実は、その「一度決めたら、その通りに実行したいという変な頑固さ」というのは、開発者である大橋悦夫さんも共有されている感覚です。ので、ある意味ではタスクシュートユーザーが持つ、「正しい感覚」なのかもしれません。(開発者以上にソフトの「正しい」使い方のできる人なんて、この世にいるでしょうか?)

    私は大橋さんにはとうていかなわない、「ゆる系キャラ」ですので、優先順や行動が「てきとう」になってしまうのです。

    ですがもう一つ大事なポイントがあると思っていて、セクションが仮に2時間だとした場合、2時間を埋めてしまったら、終わりません。これはもうがんばって1.9、理想を言ったら1.7くらいにしないと、終わらないものです。最初から「遊び」を用意しておくべきなわけです。

    3セクションが2で続いてしまったら、4セクション目は1.2にするとかする必要が出てきます。そういうものだと思っています。

    一日のアクションをともかく全部終わらせたいとお思いでしたら、「順番にあまりこだわらない」のも、私なりには適切な方法だと思っていますが、それと同じくらい、「2」なら「1.7」。「3」なら「2.6」といったところが、経験則的には「終わるぎりぎり」のラインだと思っています。

    2010年4月20日0:26 Disqus <>:

  • usukey

    こんなにすぐに返信が来て、本当にうれしいです。
    ありがとうございます!

    セクションへの詰め込みすぎや、見積もりの甘さというのが問題として見えてきました。各セクションに遊びを入れることもかなり意識的に行っていこうと思います。

    佐々木さんのおかげで今日はとてもいい夜になりました。
    これからも更新楽しみにしています。