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「孤独感テスト」について Clip to Evernote

昨日の「孤独テスト」について、一部理解しにくい設問もあったと思いますので、書籍からの解説をつけます。

このタイプのテストに「絶対的正解」というものは通常存在せず、統計的、文化的傾向を加味したうえでの、「妥当な見解」があるのみ、という点はご理解ください。多くの人の心理を実験、調査、分析した上での、一般的傾向以上のことを、単文にまとめることは出来ないということです。

また、通常はこのような「答え合わせ」はしませんが、これは「回答」までお知りになりたい方には、書籍を購入していただきたい、と考えます。そうしないと、本の全部を引用することになりかねないため、著作権的な問題が発生すると考えるためです。今回は、例外的なエントリになります。

問1 一人で暮らしていると、誰かと一緒に住んでいるときより孤独を感じやすい。

一般に、孤独というのは誰と一緒にいるとか居ないとかいうほど、単純なものではありません。人と一緒にいるときの方が、いっそう孤独を強く感じるということは、ままあります。たくさんの人に囲まれながら、そこの人たちと考え方も価値観も、ほとんど共有できるものがないということを、思い知らされるとき、人は「孤独だ」と感じます。

問2 お金があり、仕事があり、立派な学歴があれば、孤独を感じることは少ない。

これは、どちらかと言えば社会的な問題であり、社会心理学の領域に属します。特にアメリカにおいて、貧困と孤独の関係は、切っても切れない関係にあります。「お金は、孤独と戦う上での強い味方である。」これは、書籍からの引用です。もちろん、うまく使えばという条件はつきます。

問3 一人っ子は、兄弟姉妹がいる人より孤独を感じる可能性が高い。

調査によれば、これは逆になります。一人っ子は、ひとりでいることに対する適応力が高いため、孤独をむしろ感じないのです。

問4 一般的に男性より女性のほうが孤独を感じやすい。

一般的に、これも逆になることが多いという調査結果があります。その理由は第一に、男性は「孤独を感じる」ということを抑制する傾向が強いことと、第二に、女性のほうが他人の助力を素直に頼むケースが多いからです。

問5 以前に比べて今は、人が他人より自分に目を向けるようになっているので、友だちをつくりにくい。

一般的な心理研究によると、時代を問わず、「友達を作りにくい」というのは、他人の傾向というよりは、本人自身の傾向によるとされます。これは善し悪しを問わず、社交性というのは、本人の性質だからです。

問6 孤独感の強い親に育てられた子どもは、やはり孤独感を強く持つ。

心理研究によれば、この相関関係は高いようです。

問7 幼いときの親との別離は、大人になって経験する孤独とは直接関係はない。

幼児期の別離による「分離不安」は、非常に多くの心理学者が繰り返し指摘しています。この傾向は長期化することがよくあり、分離不安を抱えた子供は、大人になると孤独に悩むケースが多くなります。

問8 孤独は生来のもので、人格の基本的部分なので、あまり変えることはできない。

多くの現代心理学では、「分離不安などは変えられない」という仮説に否定的です。孤独感も、克服可能であり、外向性、内向性といった性格も、本人が望めばこれを変えることができる、としています。

問9 集団の中では、年長者のほうが年少者より孤独や孤立感を感じる。

アメリカの文化研究においては、これも逆になります。大半の老人は、孤独に悩んでいないという研究結果があります。

問10 孤独を強く感じる人は、たいてい自分に悪いイメージを持っている。

心理学で指摘するところによれば、「自分に対して悪いイメージを持つこと」と「孤独を感じる」こととは、ほとんど同義とされます。「他人に受け入れられていない」という「感覚」は、一つの信念に近いもので、その信念が「孤独感」と深く結びついているわけです。

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