心理ハック
「頭を切り換える」私なりの方法

- 2009年06月05日 (金)
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小寺信良さんの「どのタスクも落とさないタスク管理」が、かなり参考になりました。私自身の方法に詳しくて、かつこの記事をお読みいただくとわかるのですが、私としてはとてもしっくり来る考え方ばかりです。
けっこう長く、丁寧に書き込まれた記事なので、いま詳しく紹介はしませんが、7つあるうちのセオリー5について、非常に考えさせられたので引用します。
セオリー5:1日のうちに同じタイプで別テーマの仕事を組まない。
例えば1日に違うテーマで原稿2本、となると、大抵2本目は思うように進まない。前の原稿の思考に引きずられて、頭がうまく切り替わらないのである。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0906/01/news010_2.html
あるいは物書きゆえに、こうした点に注意が向くのかもしれませんが、これは確かにそうなのです。ですから理想としては、1日のうちに同じタイプで別テーマの仕事は組みたくない。が、私はこれが全然できていません。
つまりこうなります。さっき書いていたのは、iPhoneのこと。iPhoneのことを調べ、考え、記事を書き、内容を確認して、1時間。さて次は、不安障害のこと。不安障害を調べて、考え、原稿を書き、内容を確認して、また一時間。それから次は…
人間はなかなかこう、ロボットのようにはいかず、「前の原稿の思考に引きずられて、頭がうまく切り替わらない」。でも、書かなくちゃいけない、〆切もある。1日、同じテーマに終始しつつ仕事を進めていけるほど、私の仕事状況と経済情勢に、ゆとりはありません。
個人で仕事をしている場合は、2つの仕事の間に休憩や気分転換を入れるなどの時間の使い方が許される。しかし会社組織では、頭を切り替えるためのインターバルの必要性が、あまり認知されていないように思う。10分の休憩で次の仕事にとりかかるより、1時間雑談したり昼寝してから取りかかった方が、結果的には2番目の仕事が早く終わる。
私は個人で仕事をしているのですが、10分の休憩が取れるなら、すばらしいくらいです。現実としては、3分の休憩で、頭を切り換えています。確かにこれはあまり快適ではありません。しかしそうせざるを得ないことの方が多い。自分はどうやっているのだろう? どうやれば、「iPhone原稿モード」から、頭を切り替えて、別のテーマの原稿書くぞモードに向かってやる気を燃やせるか?
振り返ってみると、私がやっていることは「怒り」を使うことでした。腹の立つマンガを手元に置いてあるのは、そのせいです。別にマンガでなくてもかまわない。文章でもいいのです。が、マンガの方が簡単に入り込める(3分で)。iPhoneを書いた後で、たとえば心理のことを書かなくてはならないなら、持っている中でもとびきりいい加減な心理学マンガを読む。すると、「なぜこんないい加減なことが本になっているんだ!」とだんだん腹立たしくなってくる。そのころには、iPhoneの原稿を書いたことを、忘れかけています。
腹を立てた勢いで原稿を書き出してもいいのですが、私はそういうことができるほど、感情が熱くならない人間です。腹が立ってくると、自動的に抑圧モードが始まってしまいます。「いや待てよ。別にいい加減な心理学マンガがあったって、それを楽しんでいる人がいるのに、自分が何を腹を立てる必要がある?」とまず考える。するとまたそれに、「そういう風に、何もかもをなあなあですませるべきではないのでは?」という考えも浮かんでくる。するとさらに、「でもいちいちいろいろなことに目くじら立てるような人間だと思われたくはないだろう?」という声もしてくる。ついでにニーチェの「死んだ馬に鞭を当てても仕方がない」とかいう格言も思い出す。
その頃にはもうすっかり、「心理学についてものを書くモード」に入り込んでしまっています。少なくとも「iPhone書いたモード」は消滅しています。こういうことを、私は「頭を切り換えるために」やっています。
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