心理ハック
432 バラ色症候群

429 「まとまった時間」がいつまでもやってこない問題で述べたことは、もっぱら時間についての話でしたが、お金についても、趣味についても、空間についても、似たようなことが言えます。
私は勝手に、
・明日になれば時間がとれる
・目の前の本を買って読む暇がある
・来月にはお金がある
・新しいブレンダーミキサーを置く場所がキッチンにはある
と思ってしまう人間心理を「バラ色症候群」と呼んでいます。いつも現在から見れば、未来はバラ色に色づけされてしまって、しかもそれはたいてい間違っているからです。
私は幸運にもシゴタノ!からタスクシュートを見つけることで、時間の「バラ色症候群」から解放されつつあります。しかし、空間に関しては依然として全然ダメです。どこにしまうかということを、買いものの最中にはほとんど考えていません。
また、読書に関する限り、読むための気力と時間はどこで確保するのか?まだ未読の本の次に読むのか、その前に読むのか?ということも全然考慮できません。だから、2008/05 読書サイクル(1/5) 概説といった記事を読むと、立派だなあと感じ入ります。
クレジットカードで買いものをするときも同じです。家計簿をつけているので、本よりはマシですが、「来月なら」何となく今よりは余裕がある気がする。これも時間と同じで、なんの根拠もありません。
「バラ色症候群」の原因は、実は「あるはずだ」という感覚ではなく、「ないのだ」という事実を、もっとも大事なタイミングで忘却することだと思います。
・明日の膨大なタスクを忘れる
・未読本、読みたい本が山のようにあることを忘れる
・収入の大半は、ちゃんと使い途が決まっていることを忘れる
・キッチンにはスキマもないほどたくさんの機材で埋め尽くされていることを忘れる
「未来がバラ色」であることはいいのです。この感覚には欺瞞が満ちているものの、精神的健康を保つ上では欠かせません。理想的な解決は、「未来はバラ色」という無根拠な希望を失うことなく、上記のような「忘却」を防ぐ手立てを考え出すことにありそうです。
なおいいのは、ここというタイミング(ブレンダーミキサーを買う直前など)で、「現実」を呼び出せるシステムを手にすることでしょう。








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