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409 共感覚と連想 Clip to Evernote

先日、茂木健一郎さんがテレビに出ていました。最近よく出ていると、色々な方が教えてくれるので、チェックしていたら見つけました。

そこで久しぶりに「共感覚者」の特集を目にしました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kiseki_mystery/part2.html

ほかの特集もじつに面白かったのですが、共感覚は久しぶりだったので、色々思い出すこともあって、興奮しました。共感覚とは、一般では関連しないはずの複数の感覚が、脳の中で法則的に連動してしまうことです。

たとえば、数字に「味」を感じる人がいます。1はレモンの味、2は手羽先の味、といったふうにです。重要なのは、「連想」とは違うという点です。どう違うかといえば、「感覚」が連想より生々しく、対応には法則があるところです。

私たちであれば、1から、一人、孤独、一番、王監督など、連想は広がりを持ちます。しかし、共感覚は感覚であり、そこには法則的な対応があります。1にレモン味を覚える人は、いつでも決まってそれを覚えるわけです。

これはすごいことであり、また、場合によってははなはだやっかいなことです。というのも、味なら味で、好きな味ならまだしも、イヤな味を覚えさせる数字は、つい目にするだけで、口にイヤな味が広がってしまうからです。

ただ、テレビの特集に登場した共感覚者は、歴史が得意科目になった、と言っていました。人名や年代を、味で覚え、思い出すことができるからです。対応付けに法則性がある共感覚者にとって、一度味で覚えてしまえば、覚え違いが激減するのでしょう。

ですが、この通りのことはできないまでも、私たちは似たようなことを、連想によって可能にしています。たとえば、歴史も一問一答式で覚えるより、物語化し
た方が覚えやすいものですし、忘れにくいものです。さらに、マンガや映画で「見る」といっそう記憶に定着しやすくなります。

これは、2重、3重の感覚を同期させることで、記憶への定着レベルが高くなり、また、記憶の想起の手がかりが増える分、思い出すのもたやすくなるから、と考えられます。

ここで大事なのは、符号化です。算数の教科書に、なぜか楽しそうな男の子や女の子が描かれているだけでは、記憶への定着にほとんど貢献しません。関連性が薄すぎるのです。翻って、歴史マンガなどは、マンガで読んだときの効果は大きいと言えます。