心理ハック
294 注意力の節約
消えるカード
http://www.infodump.com/magic/cards/index.htm?
このゲーム自体はだいぶ以前にオンラインで流行ったものと記憶していますが、おそらく皆さんもタネをご存知でしょう。でも、初めて試してみた方のなかには、「どうして?」とお思いになった方も多かったはずです。
実際、この手品は(手品はどの手品もそうですが)非常に心理学的です。この手品が成立するのは、人間の脳が認知や記憶という役目を果たす上で、出来る限り労力を省こうとするからです。
・注意の範囲を絞り込む
・似たようなものは同じもの
・一目で分かるものは一瞬しか見ない
認知はこのような戦略で徹底しているものですから、見間違い、見落とし、聞き間違い、聞き落とし、言い間違い、思い違いなどが頻繁に発生します。
でもこれはおそらくいいことです。というのも、注意をなるべく絞り込み、記憶内容の正確さを犠牲にすることで、私たちは抽象概念と長期記憶を手に出来ているからです。
問題は、トリックに引っかかる程度はいいとして、この種の不正確さがトラブルを生む場合です。実際、私の日常生活などは、ひどいものです。
当面の対策として私が取っているのは、なんでも出来るだけ「2度見る」ということです。「自分の記憶力を宛にしない」というのも鉄則ですが、それに加えて、「自分の認知力を宛にしない」という指針も有益かと思っています。
自分で言っていて悲しい感じもしますが、認知力とは突き詰めていえば一種の記憶力ですから、記憶力が宛にならないのなら、認知力が宛にならないというのと、あまり変わらないのだと考えることもできます。






