ライフハック心理学

心理ハック

192 「禁止する」ことと「やめる」ことのちがい

4845405059 禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる
アレン カー Allen Carr 阪本 章子
ロングセラーズ 1996-05

by G-Tools

いつかこの本について書こうと思っていたのですが、なぜか「先送り」になっていました。

この本を読んだとき、私は禁煙を志していたわけではないのですが(喫煙の習慣がなかったので)、私が言いたかったことが「エッセイ風」に語られていて、面白い本だと思いました。

私が読む限り、「禁煙セラピー」のメッセージはただ一つ。それは、

「禁ずる」ことは難しいが、「やめる」ことは容易である

というものです。

「依存症」まで行ってしまった場合、著者のアレン・カーの意見には、賛同できない点もあります。が、「あっさりとやめてしまえば、やめられる」という指摘は、非常に重要なポイントを含んでいます。

たとえば、「甘いもの」を自分に「禁じて」いるとき、私は「甘いもの」のことを「意識」して、「覚えて」おく必要があります。意識し、覚えていながらしかも、口にしてはいけないのです。

一方で「甘いものを食べるのをやめる」のであれば、甘いものではない食事を取ればよい、ということになります。この言い方には、とうてい納得がいかない方もいらっしゃるでしょう。それでも、私が砂糖を含む、果糖、アルコールその他一切を口にせずにいられるようになったのは、この「コツ」をものにしたからなのです。

つまり、「衝動」というものは、つねに「衝動の対象」とワンセットなのです。「対象」(たばこ、チョコレート、ワイン、美男美女、等々)を「意識」すると、決まってその「対象」へ向かう「衝動」が飛び込んできます。「衝動」と戦うのは、ご存じの通り難しい。「衝動」と戦い「続ける」のは、ほとんどの人にとって不可能です。

だから、「衝動」とは戦わないことです。そのためには、「衝動」を必ず連れてきてしまう「対象」を意識に入れないことです。私が、2007年1月23日のNBO記事で

 「欲求」に従って物を食べたり、買い物をしたり、お酒を飲むのは健全なのですが、「衝動」に乗るのは危険です。特に、「禁止」→「衝動の解放」→「禁止」→・・・というパターンに入ったら、要注意です。

http://blog.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/115535

と書いたのは、以上のことを念頭に置いていたわけです。

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